美術の絵本の授業の作品

美術の授業で制作した生徒の絵本の作品を一部ですが、ご紹介します。

生徒の絵本の表紙
生徒の絵本の表紙

これはバンドのギターをやっている生徒の作品で、ジョニービーグッドというオールディーズの歌の歌詞に合わせて水彩で描いた絵本です。

とても繊細な絵で、文字を音楽の内容に合わせて、かなり工夫して描いています。デザインセンスの良い生徒でした。

生徒の絵本作品
生徒の絵本作品

文字が個性的で、絵は繊細のギャップがあります。とても静かな生徒で、バンドが生きがいの生徒でした。

生徒の絵本作品
生徒の絵本作品

水彩の色の使い方もうまいです。ここぞというページにこだわりの絵を描いています。

一応美術部にも入って居て、学校の毎年変わる美術部の共同作品のパネルの原案もこの生徒のアイデアの絵をその年は描きました。

生徒の絵本作品
生徒の絵本作品 裏表紙

この作品は子供向けの絵本にしています。

生徒の絵本作品
生徒の絵本作品
漢字にフリガナをふらせ、子供にわかる優しい内容にしています。
画面の変化に気を付けてクローズアップの構図を使っています。
生徒の絵本作品
生徒の絵本作品

ページをめくった時の驚きをカエルの主人公の感情を表現するためにアップの構図にしています。

生徒の絵本作品
生徒の絵本作品

一人ぼっちのカエルが友達と仲良くなるまでのストーリーで、心が温まる内容です。

生徒の絵本作品
生徒の絵本作品

この絵は文字はペン、絵は水彩色鉛筆を使っています。

画材も自由に選ばせています。絵に合った文字を考えさせて、最後に販売するとしたら値段も描かせています。

一人の絵本作家として、職業意識を持たせて描かせました。

最後にクラスの絵本をみんなが読んで、評価させました。評価の高った生徒の作品を最後に伝えて、褒めました。

廊下にも置いて、美術以外の生徒にも読んでもらえるようにしました。評判の良かった作品は生徒も読んでいました。

絵本は内容が難しいので、1学期をすべて絵本にしてじっくり取り組みました。必修の2年生の最後の作品です。

 

 

 

 

シュタイナー教育の体育の教師の大切さ

シュタイナー教育の本を読んでいて考え方になるほどと、感じた部分は、理論や知識よりも、体で覚えるという発相だった。

ルドルフ・シュタイナー
ルドルフ・シュタイナー

幼小期は親の動きを真似したり、動き回ったりして、空間の理解をする時期で、幼稚園でもお遊戯など先生のマネをして、体で覚える。

幼少期の理想の教師像はシュタイナーによると、体育の先生になるのだった。

理屈でなく体で反応して、頭を使わなくても自然に反応する時期なので、体育の先生は最も優れた教師になるというのだ。

中学生や、高校生になれば、知識や理論的に学ぶ時期であるが、幼小期は自分の体を使って、覚える時期だという。

例えば、数字の1や2は、頭で覚えるよりも一歩歩いて見たり、2歩歩いて見たりして、体で数字の概念を体験するというものだ。

丸という概念も、自分できれいな円を描いて見て、円という形の概念を体験するというものだ。

シュタイナーは現代を、知識や理論の時代として考え、現代文明の複雑になりすぎた難しさをなんとか脱却しようと考えた。

その時に西洋のギリシャ時代の素晴らしい芸術作品に影響され、なぜ、ギリシャ時代があのようにピタゴラスの数学の分野の発達や、彫刻の素晴らしい作品がミロのビーナス、サモトラケのニケのようなものを生み出せたのかを不思議に思い、研究したらしい。
ミロのビーナス
ミロのビーナス
ピピタゴラス 三平方の定理
ピタゴラス 三平方の定理
そこで、なぜギリシャ時代が狭い世界にも関わらず凄い文明の発達をしたのかは、オリンピアに代表されるスポーツの発達にあると考えたのだ。

円盤投げや、協議で、競い合うためにギリシャ人は子供の頃から運動をとにかくさせたらしいのだ。今なら幼児期からお勉強をさせて、頭でっかちにさせるところを、ひたすら肉体を鍛えて、数学も運動をして、数字の概念を学ばせたのだった。

中学生や、高校生は勉強をして知識や、論理を学ぶけど、幼少期はひたすら運動して、体でまず感じさせることに集中したのだ。

それによって、ギリシャ文化は偉大な成人になり、数学やソクラテスのような哲学、ギリシャ彫刻のような作品を作れる大人になれたのだとシュタイナーは考えた。

これはすごい発想で、今の時代はひたすら勉強させて頭でっかちの子供を教育させるが、ギリシャ時代にヒントを得て、ひたすら運動をさせて同時に体で、体験するという理論は、なるほどと思ったし、斬新で、面白い考えだと感じた。

シュタイナー教育は神秘的なイメージがあり、近寄りがたいものがあったが、この本を読んだことで、理論的に教育を考えていることを知った。

現代はヘレニズム文化になると、シュタイナーは考えた。そこで、ギリシャ時代の単純な考え方にたどりついて、この複雑な世の中をなんとか打開しようとしたのだ。

素晴らしい考え方だし、大学当時も読んでいて、夢中になった。

この高橋巌のシタイナー教育の本で、自分も教師を目指してもいいなと感じ始めたのだった。

 

シュタイナー教育を知って教育に関心を持った

シュタイナー教育を知ってから、教育の難しさを知ったとっていいほど影響を受けました。

ルドルフ・シュタイナー
ルドルフ・シュタイナー

ドイツの思想家のレドルフ・シュタイナーの教育の本を読んでから、教育の奥深さを知ったですた。

教員を志望する前から教育大学にいたので、一応教育の本も読んだのです。

その中で、シュタイナーの教育のシリーズ本が角川選書から出ていて読みました。

高橋巌という慶應大学の教授のシリーズ本で、シュタイナーの人智学協会の会長もしている人の本でした。

内容も難しくないので、スラスラ読めました。

ヨーゼフ・ボイスという現代美術のアーティストが影響を受けていて、シュタイナーは聞いたことはありました。

端的にいうと教育は芸術だという、かなり大胆な考え方で、独特だったのです。

子供時代を7年の周期でみる考え方で、ユニークだでした。

1歳から7歳までの幼児期、8歳から14歳までの小中学生の時期、15歳から21歳までの高校生の時期、22歳から28歳までの第4の期に分かれていて、7年期ごとの子供に必要なものを書いていました。

特に高校生の教育に興味があったので、引きつけられました。

高校時代はいわば、これから社会に出る前の自分の本質を知る時期であり、いろんなことに挑戦して、自分の適性を知る時期というものでした。

要するに挑戦しては失敗することを繰り返して、自分の適性を知って、社会に出ていく最後の人格形成の時期というものでした。

その前の7年の小中学生の時期が、社会の規範に合わせる時期であって、決まったことに適応する時期なのに対し、高校生の時期は決まりからはみ出てもいいから、いろんな挑戦をしていく時期なので、失敗を恐れずにいろんなことをする時期というものらしかった。

教師は、決められた学校の校則から多少はみ出てもいいから、生徒に興味のあることに打ち込ませる寛容さが必要なという考え方です。

要は、暖かく生徒を見守る姿勢が一番大事で、すぐに怒ったりして、生徒の行動を邪魔しては生徒の成長によくないという大胆な視点です。

自由さを重視し、はみ出した生徒をすぐにおこったりせずに、いわば先生らしくない姿勢で臨むという考え方で、教師の締め付けは、生徒の人格の模索期には良くないという考え方なのです。

これを読んで、少しは教育に興味がわいて、教師も面白いかもしれないと思いました。

その反面、教師には気分の安定が絶対に必要で、教室に入る前には、気分を安定させて生徒の前に立たなくてはならないというもので、とても難しい要求だと思った。

自分は結構、気分屋なので、毎日調子が安定しない部分があり、教師には不向きだと感じてしまいました。

その代わり、教師は十分な給料を保証し、社会的な高い安定さを与えるべきという考え方だった。

シュタイナーの考え方はかなり独特で、ユニークだった。

他にもいろいろ考え方があるので、これからも紹介していきたいと思います。

 

 

 

幾何形体の組み合わせ彫刻の授業

幾何形体の組み合わせの彫刻の授業。

生徒作品
生徒作品

写真はぶれていますがユニークな作品です。

ひたすら幾何形体を7個を組み合わせて彫刻のアイデアを彫り上げました。

粘土を削るのであまり複雑にすると折れたりしてしまいますが、これは折れずに完成しました。

アイデアといい彫る技術といい見事でした。

彫刻 生徒作品
彫刻 生徒作品

これもブレてしまってますがユニークな作品です。

球状のかたちをたくさん彫っていき、丸い球が抜けた穴のようなかたちを彫っています。

球状に彫るのは難しくよく頑張ったと思います。ちなみに美術部の生徒です。

生徒の作品
生徒の作品
これは丁寧に彫られていて仕上げがきれいです。構造も太くて折れないような形にしていて綺麗です。
他の生徒の作品
他の生徒の作品
左の作品は球がアーチ状につながっているというユニークなアイデアの作品で球のつながりが難しいですがよく折れずに彫れました。器用な生徒です。

固い木などではこんなに複雑な形は時間的にできません。10時間で完成なので、初めの2時間でアイデアを決めて残りの8時間で彫っていきます。

初めはおおざっぱに彫る生徒もいるし、上から順番に彫っていく生徒もいます。

得意な彫り方でやらせます。彫りすぎないように注意するのが一番大切な所です。

熱中して彫りすぎる生徒がいるので常に彫りすぎないように注意をしていきます。

かたずけは粘土がいっぱい削りくずで出るので掃除はきちんとさせて最後に教員が丁寧に掃除します。はっきり言って大変な授業です。

美術教育の消しゴム版画の授業作品

美術教育の版画の授業作品。

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版画作品

3学期は短いので彫るのが楽なのと、その割に綺麗な作品ができる消しゴム版画をやっています。

モチーフは、自由に雑誌などから見た画像を彫らせています。

はがき大の大きさの消しゴム版を彫って、裏表に輪郭と色面をそれぞれ彫らせ、2版で黒い輪郭と色面に分けて、多重版画にしています。

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版画作品

最近の作品は、ポップな広告のような作品が多いです。

マンガやアニメの画像も多いです。遊び感覚でやらせています。

ハガキ大なので、絵ハガキ的に文字を入れてもいいと言っています。
友達に送る年賀状などを想像する生徒もいます。

木版とは全く違う、軽さのあるデザイン的な作品になります。

重厚な版画にはなりにくいです。

生徒も楽しんでやっています。

消しゴム版画作品
消しゴム版画作品

 

美術教育の名画の模写の授業2 鑑賞と油彩

名画の模写の授業は10年ほどやっているのでいろんな作品に出合えました。

美術教育の名画の模写
美術教育の名画の模写

力作は学校に展示し、学校の美化に少しでも貢献しました。

生徒はやはり喜ぶのでやる気が出ます。

普段大人しい生徒も美術では態度が真面目になるし、目が輝いてきます。

展示された後は不真面目な生徒が展示されたとたん真面目になってびっくりしたりします。

しかし展示される生徒は大体が大人しい生徒で、目立たない生徒が多いので照れ屋で真面目なタイプがほとんどです。
名画の模写 生徒作品
生徒の名画の模写作品、各F8号、キャンバスボード

 

生徒の名画の模写作品
名画の模写 生徒作品

 

名画の模写 生徒作品
名画の模写 生徒作品

 

美術教育の色彩構成の基礎

色の基礎と構成の授業。

色彩構成の基礎の生徒作品
色彩構成の基礎 生徒作品

B4ケント紙に2本の直線を交差するように引き、画面を4つに分割します。その4箇所をそれぞれ赤、青、黄色、緑の4色の画面とします。

その画面にプラス3本の直線を引き、画面が5本の直線の画面ができます。

初めの2本の直線で4分割された画面の中は赤、青、黄色、緑に決めたので、プラス3本でそれぞれの4つの画面がさらに分割されました。

例えば、赤の画面が4つに分割されていれば、赤系統の色を4色塗ります。

同じように青の画面が例えば2つに分割されていれば青系統の色を2色塗ります。同じように黄色、緑をそれぞれの分割された画面の色、その系統の色を塗ります。

この写真のように赤系統の色とは、黄色、オレンジなど色相環の円の赤の両隣の色まで使えるとします。

なので紫色も使えるということです。同じように黄色系統の色とは、オレンジと黄緑までが使える系統の色です。

同じように青系統は青緑、紫まで、緑系統は黄緑から青緑までが使える系統になります。

色彩構成基礎 生徒作例
色彩構成基礎 生徒作例

あとは色の知識として彩度、明度を教えます。補色も教えて、赤と青緑は反対でお互いに強め合う組み合わせと教えます。黄色の補色は青紫と教え、色相環の反対側に位置するのを示します。

あとはトーンを教え、ライトトーンやダークトーン、ビビッドトーンなどを例で見せます。

マンセルの色相図番を見せます、明度もマンセル色彩表で示します。

これで色の知識は教えました。あとは寒色系、暖色系も教えます。
5本の線の構成の多様さも教えます。グラデーションや色彩の明度での隣同士の対比、シンメトリーの安定した構図などです。

一学期はまずこの色彩構成をした後、色彩の応用の構成をします。

色彩構成の基礎 生徒作例
色彩構成の基礎 生徒作例

美術教育の絵本の授業の作例

美術教育の絵本の作例を紹介します。

絵本の表紙 生徒作品
絵本の表紙 生徒作品
生徒の絵本作品
生徒の絵本作品
生徒の絵本作品
生徒の絵本作品
生徒の絵本作品
生徒の絵本作品

絵本はかなり難しい授業なので、はじめの導入でプリントを配り丁寧に説明します。

まずはどんな人向けの絵本かを決めます。

幼児向け、子供向け、同世代向け、個人の友達のに向けた絵本などです。

読んでほしい人向けの内容を考えます。

幼児ならひらがなを使いあまり文字を多くしない。

なるべくハッピーエンドにする。

絵もクレヨンや色鉛筆と優しい感じを出す描画用具を使う。

子供向けなら、男の子向けの悪者を倒す、勧善懲悪もの、冒険ものなど。

女の子向けなら、王子様やお姫様が出てくるもの、動物が出てくるものなどです。

子供向けも基本はハッピーエンドにします。

絵本の生徒作品
絵本の生徒作品

読んだ後の読後感が希望が持てるような結末にします。

同世代や大人向けの話は、少し難しい内容でも良くします。

例えば環境問題など友情の話など複雑な展開も考えさせます。

大人は途中で読むのが飽きないように、わざと意外な展開もいいと思います。

読者の予想と違う展開にして、興味を持たせます。

例えば主人公が挫折して、投げやりになってしまうなど、です。

読者を引き付ける工夫をさせます。

絵本はページをめくる楽しみです。

めくった時の驚きも考えます。

例えばクローズアップの構図です。
クローズアップの構図 生徒作品
クローズアップの構図 生徒作品

主人公の顔のアップを使い、構図をこれまでのものから変化させます。

読者の驚きを誘います。

そして一番大事なのが結論です。

読者が納得するような結論にします。

あまり、暗い終わり方は良くありません。

たとえ暗い終わり方でもどこかに希望が感じられるようにします。

例えば主人公の背景に光が差している

ような、これから主人公がまた頑張れるような要素の終わり方にします。

ページは私の場合8ページ以上にしました。

見開きのページが8枚の絵があるようにしました。

あまり短いと意外な展開のページが入る余地がなくなってしまいます。

そして、文字です。物語に合った文字で、丁寧に書かせます。

雑な文字にならないように読みやすく書かせます。

絵本の絵は水彩、アクリル、コラージュなどの張り絵、細密ペンなど生徒の気質に合った材料で自由に選ばせます。

細かく描きたい生徒はペンで細密に描いたり、張り絵がしたい生徒は折り紙や和紙を持ってこさせたりします。

パステルの絵本
パステルの絵本

 

初めは物語を8ページ分の見開きページがあるアイデアスケッチをします。

楽しませたい絵本とか、図鑑的な絵本、幼児向けの言葉の勉強の学習用絵本などいろんなパターンを説明して、考えさせます。

アイデアスケッチだけで、4時間から6時間はかかります。

アイデアは必ず教師がチェックして、読む話になっているかチェックします。

OKが出たら、ページを描いていきます。

最後に表紙、絵本の題名を決めます。

話にふさわしい題名になるように、内容を暗示するような題名にします。

最後にみんなの絵本をクラスで読み、良かった絵本を鑑賞させます。

どこが良かったかを書かせます。

生徒も友達の絵本を読むのは楽しめます。

1学期すべて使いますが、2年や3年だったら出来る課題だと思います。

美術教育の絵本
美術教育の絵本
美術教育の絵本
美術教育の絵本
美術教育の絵本
美術教育の絵本

 

 

構成デッサンの授業作品

毎年、新年度にはデッサンをやることにしていました。

構成デッサンの授業作品です。

構成デッサン
1年生の構成デッサン

1年生は手を2つ以上画面に入れて、手同士の関係性も考える構成デッサンです。

手の構成デッサン
手の構成デッサン

手の表情、ポーズ、強弱などを工夫して、普通の手のデッサンにならないようにしました。

2つの手の描き方に濃淡があれば2つの距離感が出ます。

1つを濃く描けば他人の手と自分の手の関係になります。

そこに何か物を持つ手にすれば、物を渡す場面になるかもしれません。

3つ以上描けば、複数の人の関係も描けます。

2年生の課題は数字を使った構成デッサンです。
構成デッサン 数字を使った
2年生の数字を使った構成デッサン
数字のレタリングにもなるし、構成によって物語が作れます。

風景の中に数字を入れると不思議な空想の世界が出来ます。

シュールレアリスムのような雰囲気が出せます。

一番はアイデアを出す面白さが狙いで、ただ描くだけではなく、アイデアによって他人に伝える表現を考えるという意味を感じさせるのです。

平面的な2次元の画面でもいいし、3次元の空間を感じさせる奥行きのある画面にもなります。

学期の初めにデッサンと構成を学び、表現の多様さを学習しました。

1学期は生徒は緊張しているので、静かに取り組めます。

2時間から4時間ぐらいの課題で短時間の授業の例を紹介しました。

デザインの授業の応用 イメージ構成の作品例

デザインの授業の応用 イメージ構成

イメージ構成 水、石、油 生徒作品
イメージ構成 水、石、油 生徒作品

デザインの授業の応用としてイメージ構成の例を見せます。

授業課題は「水」「石」「油」の三つの要素からくるイメージを想像し、その三つを組み合わせて、円の中に描くという課題でした。

確か武蔵野美術大学の昔の視覚伝達デザイン科の入試問題でした。

入試は3時間の課題でした。

美術志望でもない生徒に、この課題をやらせていました。

当然難しいので、初めに「水」のイメージ「石」のイメージ「油」のイメージをそれぞれ例を出して説明します。

水と油は液体であること。

石は固体。

水と油は決して混ざり合わない。

油の方が比重が軽い。

油は質感がドロドロしていて、水ほど流動性がない。

石は固体なので割れる。砕けば砂になる。

大きい石は地球規模なら大陸も石である。海は水である。

水は雨や雲、氷、雪など変化する。

などを説明し、三つの要素を知ってもらいます。

そこから例えば水と石のイメージなど2つの要素の映像を想像させてスケッチさせます。

その水と石のスケッチに油のドロドロした液体が加わらせます。

空想の世界なので、空から油が降ってくるなど自由に想像させます。

石の色は灰色系の色を使うのが基本。

水は青か青緑系の色。

油は黄色、オレンジ、重油の黒系の色を使うのを基本にしました。

画面は直径25センチの円なので、結構小さい画面です。

8時間で仕上げさせました。

イメージ構成 水、石、油 生徒作例
イメージ構成 水、石、油 生徒作例

最初はイメージをスケッチして、教員がチェックし、OKが出たら、下書きして色を塗っていきます。

石は立体感を出すように、ごつごつした感じで描かせ、光が斜めから当たり影をつけさせました。

イメージの作業は教員から常にヒントをあげて、こんなイメージがあるよ、とアドバイスしてあげます。

油の質感はつやのある感じを出すために、ハイライトという光った線を入れると油のツルツル感が出て、油らしいドロドロ感が出ます。

いろいろヒントをあげれば、生徒もいい作品が出来て、意外なイメージを膨らませて制作出来ます。

イメージ構成 水、石、油
イメージ構成、水、石、油