北川景子の魅力は、外見だけではなくコミカルな演技ができるところである。

そして米倉涼子の「ドクターX」のカッコよさに加えて、燃えるような情熱が加わっていることだ。
米倉涼子はあくまでカッコよさであったが、北川景子はダサいほどの情熱を出せる女優なのだ。
私に売れない家はない!という、キザでセリフが言えてしまうロボットで、笑える演技ができる超人的可能性を持っている女優。
芸能界をのし上がってきた苦労が、動物的本能を発揮してエネルギーを発散する。北川景子だけの個性だ。

「ハケンの品格」の篠原涼子もコミカルな演技ができるが、あの火を噴くような圧倒的情念を出せるのは北川景子だけである。
美人が、あれほどの表情とくさいセリフ、ダサいしぐさが出来たと感心してしまう。
照れが一切なく、笑えるためのカッコ悪さをロボットのように演じられる。北川景子のどん欲さと努力と賜物だろう。

米倉涼子も篠原涼子もあそこまで激しい情念は感じさせれれない。
「トリック」の仲間由紀恵も、コミカルだったけど、恥じらいがあった。
北川景子は、まるで猛獣のような怖さで信念に従って行動する、まるでロボットだった。

あの北川景子の前向きな目つきが最大限に発揮されていた。
しかも北川景子は野太いクールなセリフが出せる。
まさに美人とコミカルのギャップが実現したドラマが、家売るオンナだっのだ!
パート2が制作されたのも当然の面白さだった。